2016年01月29日
スタッフブログ
歯科と研究 その81
こんにちは 八王子 駒津歯科 インプラントチームの東です。
今回の「歯科と研究」は、「行動実験36」です。
今回は「ホールボード試験」についてです。
この試験は、以前に御紹介したオープンフィールドテストの応用型です。
床面に数カ所(通常4〜16カ所)穴を設けたオープンフィールドを用いて、マウスを床に穴の空いたケージ(新奇環境)に入れます。
それにより、マウスが穴を覗き込む行動を測定することにより抗不安薬の評価を行うものです。
通常、マウスは新奇環境におかれると、この行動などの探索行動を行いますが、マウスにストレスなどを与えると、穴に対する不安が惹起され、この行動は減少するのです。
逆に抗不安薬を投与すると、穴に対する不安が緩解し、この行動が増加します。
この行動解析を用いることで、不安症状などを示すうつ病などのメカニズムの解析や抗うつ薬の効果を評価できます。